2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

つり橋

安倍川水系にはつり橋が実に多い。『安倍山系』の中巻では,それについての文章も書こうと思っていたほどだ。 2週間ほど前に浜松市でつり橋の金具が破損してつり橋の板面が45度ほど傾き,渡っていた高校生が擦り傷を負った事故があった。よくも擦り傷で済…

山にへばりつく集落

3日前の日曜日に『安倍山系』の調査で2箇所を巡った。静岡市には山の中腹にへばりつくような集落がいくつもあり,今回は,そのいくつかを見てきた。 まずは,安倍川水系藁科川の支流にである黒俣川沿いにある上和田集落。最高所の標高は250mほどで,正…

花便り6

昨日は,我が家の庭に咲いた菖蒲を紹介したが,他の花も撮ってあった。 まずは桔梗。掛川城主を長らく務めた大田氏の家紋が桔梗であったことから,掛川城がある辺りの高台を現在でも「桔梗ヶ丘」と言うように,掛川では「桔梗」という言葉に対して親しみを持…

花便り5

6年前の5月の連休に愛知県知立市に所用で行った先で「帰りにかきつばたでも見たらどうですか?」と言われ,瞬時に高校の古典でやった『伊勢物語』のことが浮かんだ。 「かきつばた」の5文字を頭に添えて和歌にした「唐衣 きつつなれにし つましあれば は…

花便り4

ユリの花も実に多い。写真が無くて申し訳ないが,春を告げる花として有名なカタクリもユリの仲間だ。しかし,「これがどうしてユリの仲間なのか?」と首をひねる人が多いと思う。私もその1人だったが,次のユリを見て一目で納得できた。 コオニユリだ。撮影…

花便り3

ツツジの第二弾。 本ブログに来てくださるカクさんとnakabayashiさんの住まいがある埼玉県と言えば,坪山のヒカゲツツジが有名だが,それと似たツツジを昨年の6月に入笠山で見た。ヒカゲツツジの写真と見比べた訳ではないので,間違っているかもしれないが…

花便り2

3月になるとツツジの花が咲くようになる。山に咲くツツジを入れれば7月までいろいろなツツジを楽しむことができる。 まずは里に咲くミツバツツジ。これは,掛川城近くで咲いていたもの。左は桜。 同じくミツバツツジ。山で咲いていたもの。杉や桧が多い林…

花便り1

梅や福寿草など,春を告げる花の便りが聞こえてきている。 私が春を告げる花として楽しみとしているのがモクレンだ。幸いに自宅の近くにモクレンがある民家が2軒あり,毎年それを楽しみにしている。 花が大きくて単純明快なところがいい。 花が咲いているの…

蝋梅

蝋梅のことは,何年も前から頭にあったものの,ほとんど見たことが無かった。しかし,建国記念の日に静岡の山に行った時に郊外で路傍に咲いていたのを見た。 まさに満開状態。 花びらを正面から撮るのは難しいものだと思った次第。 傍らで咲いていた花。 何…

雲の写真7

スキャナーで撮り込んだ雲の写真の最終回。 立山から笠ヶ岳まで縦走した時で最も印象に残っている写真。 双六池に来た時に天を翔けるような尾曳巻雲が現れた。この後で背景右奥に見える笠ヶ岳まで行き,テントを張った直後に雷雨に遭い,雷鳴がテントのすぐ…

雲の写真6

白馬岳から爺ヶ岳までの縦走で五竜山荘に泊まった。翌早朝に小屋を出ると霧。しかし,少し登ると晴れ,下を見ると五竜山荘がある鞍部を雲が越えていた。つまり五竜山荘の辺りだけが曇っていた。さらに登ると東に巨大なかなとこ状の雲が見えた。おそらく前日…

雲の写真5

これは,先日のブログで紹介した十枚峠付近からの霧氷の写真。 同じ日に撮った樹氷の写真がある。十枚山(上十枚山)付近から振り返り見た十枚峠方面。左が篠井山,右が天津山(下十枚山),中央奥に駿河湾と伊豆半島。 上の写真は,偶然に出会った産物だが,狙…

雲の写真4

昨日のプログで八方尾根からの層雲を写真を紹介したが,北アルプスの薬師岳辺りで撮ったものもある。 背後に見えているのは後立山連峰。 早雲は,下界では霧や靄になる。これは,丹沢の鍋割山での霧。 山で見える気象現象で有名なものにブロッケンがある。北…

雲の写3

昨日のブログで「日がさ」の写真を紹介した。太陽の前に巻層雲(うすぐも)が掛かると現れる。雲がもっと薄いと本当の太陽の他に,日がさ上に2つの光が現れる「幻日」が見られる。 この幻日は,掛川市から東へ50kmほど離れた静岡市でも見られたことをニュー…

雲の写真2

雲の形はまさに千変万化。時には珍しい形や現象に遭うことがある。 これは,「鳥」の形に見える。左に伸びたのが嘴で,上に羽を拡げ,右下に脚が伸びている。よくもこれだけうまい形になったものだ。 日がさが出ることはそう珍しくはないが,それに飛行機雲…

雲の写真1

大学時代から雲の写真を撮っているが,最近はほとんど撮っていない。それと言うのも,雲の写真はあらかた取り尽くした感じがあり,よほど珍しい雲でなければ撮らないからだ。 雲だけでなく朝やけや夕焼け,さらには気象全般の写真をとっている。 まずは,大…

志賀高原の池巡り

昨年8月に行った志賀高原の旅行記がSさんから送られてきた。 Sさんにとって待望の志賀山に登り,赤石山に登ったものの,ふりかえってみるにつけ,それらの2つの山が中心の山行とは考えられず,自問自答の末に「池がメインディッシュの山行」と結論づけら…

山の花2

昨日のブログでハクサンフウロを清楚と書いたが,その点ではナデシコも同じだ。 秋を告げる花として人気があるのがアキノキリンソウだろう。 花の多い場所として浮かぶのが尾瀬。ミズバショウの時期には,鮮やかな黄色のリュウキンカも目立つ。 尾瀬と言えば…

山の花1

多くの人がそうであるように,山歩きを始めた頃は,花に特段の興味があったわけではない。しかし,きれいな花をカメラに収める内にそれが面白くなり,今では50種類ぐらいの花ならば名前を言えるようになっている。 レンゲツツジ巡りをするようになってから…

富士山3

ここ何年かは富士山の中腹には行っているものの,富士山頂とはすっかりご無沙汰。最後に登頂したのは2001年。 今回は,それよりもさらに9年前の1992年の時のもの。この時は,1年に一度あるかないかの安定した日で,雷雨の心配は全く無し。いろいろ…

富士山2

昨日が車で乗り付けることができる場所からの富士山だったので,今日は山に登っての富士山の写真。 まずは「富士山の展望台」とも言われる三ッ峠山。3月下旬。 NHKのカメラが据えられ,そこからの映像がニュースや天気予報で紹介されることがあったが,…

富士山1

多くの人がそうであるように,山に登ると富士山が見えるかどうかを確認する。確認するというよりも探すのだが。 今回は,誰でも行ける場所からの眺め。 日本平が景勝地であることは,富士山が見えることが大きいだろう。右に見えるのは愛鷹連峰,手前には三…

山小屋

幕営派なので山小屋の利用は少なかったが,いろいろな思い出はある。 まずは八方池山荘。2度泊まったことがある。1度目は残雪に恐れをなしてすごすごと引き返すことになったが,2度目は蓮華岳まで縦走している。下界と山との接点にある感じで,朝食は7時…

御嶽山

帰りが遅かったので,今日の写真は1枚だけ。 御嶽山の山頂一帯には5つの池があり,御嶽山の山頂部を巡る旅は,池巡りでもある。ちなみに,その他にも「六ノ池」と呼ばれる窪地がある。写真に写っているのは二ノ池で,最高点と二ノ池との間には一ノ池があり…

南アルプス

北アルプスの話題が多かったので,たまには南アルプスの話題も。 しかし,フィルム時代の写真をスキャナーで取り込んで写真が少ないので,今回限りの花氏になってしまう。 まずは,千枚池。「千枚池」と書かれても,「そんな池がどこにある?」と言う人が多…

池の風景

nakabayashiさんの言葉に対して飯豊の山のことを予告しておいたので,忘れない内に挙げておく。 御西小屋の近くに池があった。踏み跡はあるので人が訪れている筈だが,この池を本で見たことが無い。奥は飯豊本山。 池で思い出深いのは火打山の天狗ノ庭だ。妙…

空白地帯

北アルプスに20度も行ったので,いろいろな所を歩いたが,いくつかの空白地帯がある。 西穂高~奥穂高,大キレット,三国境~朝日岳,早月尾根である。そして,蓮華岳~烏帽子岳という長い区間が空いている。 蓮華岳には2度行っているが,いずれもそこで…