山の花1

 多くの人がそうであるように,山歩きを始めた頃は,花に特段の興味があったわけではない。しかし,きれいな花をカメラに収める内にそれが面白くなり,今では50種類ぐらいの花ならば名前を言えるようになっている。
 
 レンゲツツジ巡りをするようになってからも10年以上が過ぎた。
 最初に行ったのは霧ヶ峰だった。その時は,1週間ほど早くて満開とは言えなかったが,その後には何度か最盛期に行っている。これは,車山湿原付近。この辺りは,霧ヶ峰の中でも最大の群生地だ。
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 霧ヶ峰の南にある八子ヶ峰も,レンゲツツジが多く,これはその西端にあるスキー場の上部付近。
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 何の知識も無いままに行って目撃した花もある。
 高峰高原の池ノ平にあるアヤメだ。これは7月下旬で,1週間ほど早ければもっと見事だったかもしれない。
 高峰高原から湯ノ丸高原に掛けては,レンゲツツジニッコウキスゲ・ヤナギラン・マツムシソウなど,花が多く咲き揃う。すぐ北にある小棧敷山でのヤナギランを前景とした篭ノ登山は,神々しいほどだった。その写真をスキャナーで取り込んでないのは残念。
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 前述した車山湿原にはもう1つ落としてはいけない花がある。車山乗越と蝶々深山とを結ぶ道から沢渡への道が分かれる地点でニッコウキスゲが咲く時期にシモツケソウの花が咲いていて,いつも人だかりがしている。
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 この時期に霧ヶ峰の全域に多く咲いているのがハクサンフウロで,他の山でも多く見られる。
 花の人気投票をすると,コマクサ・ニッコウキスゲ・ヤナギラン・マツムシソウレンゲツツジが上位を占め,この花が上位10位に入ることは無いだろう。しかし,その清楚な印象に加え,「フウロ」という語感,さらには「風露」と漢字も相まって,多くの人の心を和ませていると確信している。
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