10年ほど前は,行きつけの寿司屋が4軒あり,それを順番に毎週行っていた。しかし,その内の2軒がやめてしまい,新たに別の店に行くようになり,現在は,3軒をその時の気分で選んでいる。
2軒では刺身の盛り合わせと「おきまり」を頼むことが多く,残りの1軒ではいわゆる「お任せ」だ。
この残りの1軒で「刺身」の語源を教えてもらった。
魚は,刺身にしてしまうと,何の魚かわからないことが多く,それをわからせる目印として,皮の一部を身に刺したり残しておくことがあり,それが「刺身」となったということだ。
下の寿司は真鯛で,それとわからせるためかどうかは知らないが,いつも皮が僅かに残っている。
白身を続けて出すよりも,他の魚の間に入れるのが良いのでは?」という意見もあろうし,私もそう思っていたが,この店では「白身は,味が淡泊なので,その違いを味わってもらうために初めに出す。」という考え方で,確かに微妙な違いを味わうのが面白い。
そうそう書き忘れていた。寿司屋では,同じねたを2つずつ出す場合が多いが,それだと多くの種類を食べられないので,私は1つずつ出すように頼んでいる。
寿司屋と言うとすぐに思い浮かぶのが「うに」ではないだろうか。お任せの中でも出される。うにが特別好きな訳でもないが,最近になってようやく風味を味わう楽しさがわかってきた。
だいたい15個ぐらい食べると,腹が膨れてくるので,最後の締めに持って行くために,自分で注文をすることにしている。まず頼むのが鉄火巻き。
最後は,「めねぎ」で締めることにしているが,知らない人も多いかと思う。ねぎが好きなこともあるが,最後にするにはもってこいの味だと思っている。しかし,最近2回は,その後にさらに別の物にはまっている。玉子焼きだ。この店には13年も通っているが,いまだに新しい味の発見がある。
「めねぎ」と「玉子焼き」の写真は撮ってないので,紹介したくともできないのが残念。