おんすしところほうらい34-〆物編2

 〆鯖と並ぶ〆物の代表と言えば小肌である。「煮ても焼いても食えない。まさに寿司になるために生まれてきた魚だ。」とも言われる。ただし,昔は,焼いて食べていたこともあるらしい。焼くと人を焼いた匂いがするということで,祀ることにつながると思ったのだろう。小肌がさらに成長した魚の「このしろ」は,漢字では「鰶」と書く。
 それはさておき,〆鯖以上に江戸前寿司にはなくてはならないと言われる小肌は,名脇役と言ったところだろう。
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 背中の部分の切りつけ方が違う。
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 左は2日経った物,右は4日経った物。4日物は,かなり酢が回った感じで,それを好む人がいれば,2日物のほんのりとした感じを好む人もいるだろう。
 なお,小肌が小さかったらしく,それぞれ2枚重ねになっている。
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