11月8日の皆既月食では同時に起こった天王星食が話題になり,天文愛好家のみならず,多くの人が空を見上げた。写真を撮るためにスマホを向けた人も多く,その普及がもらたした効果もある。もっとも,スマホの拡大率ではいい写真が撮れず,「スマホの限界」という言葉が躍ったらしい。
これだけ多くの人が空を見上げた天文現象は,2012年5月21日の金環日食以来だろう。その前となると,1998年のしし座流星群と思うが,空振りに近かったので,多くの人を落胆させた。その3年後に大出現を期待した人もいたが,1998年ほどの熱狂ではなかった。
それらはともかく,天王星を見ようと私も天体望遠鏡を持ち出した。結局のところ,天王星らしい物を認めることはできた。下は,40年前に天文雑誌に投稿した写真で,天王星を見たのはその時以来なので,40年振りということになる。