ぎりぎりの月食

 去る19日に見られた部分月食は,食分が0.978という皆既手前の月食として異色だった。皆既中の月が赤銅色になることはよく知られているが,今回の月食でもそうなるかが注目点だった。

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 それはさておいて,私はそもそも「ぎりぎり」の物事が大好きで,安倍山系の調査や
「隈なく・・」もその延長線上にある。

 天文の世界では「ぎりぎり」の状態を実感することが稀にあり,昨年12月に起こった木星土星の会合は,記憶に新しい。

 下の写真の月齢0.875は,私の最細記録だ。(左上は金星)

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 金環日食自体でも稀なのに,2012年5月21日の金環日食は,金環帯が福岡・広島・神戸・大阪・京都・名古屋・横浜・川崎・東京といった百万都市を走るという,932年振りの稀有のものだった。次回は,その金環日食のちょうど300年後の2312年である。

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 金星が太陽面を通過する現象は,平均すると100年に一度くらいの現象だ。幸いにも2012年6月6日に見ることができた。

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