天文書についての最終回。1991年7月11日にあった,皆既の最長時間が6分58秒にもなる日食だ。天文屋にとっては馴染みがあるサロスの周期でいうと,2009年7月21日に日本で見られた
皆既日食の1サロス前のものだ。
見開きは,1963年7月22日に見られた日本で20世紀最後の
皆既日食の写真だ。この本には,日本や世界で見られた過去の
皆既日食の他に,今後に見られる
皆既日食や
金環日食のことも載っていた。2012年5月21日に見られた
金環日食のことは,この本で知ったのではないかと思う。
この
金環日食は,少なくとも21年も待った訳だが,2001年の
しし座流星群に至っては,30年近く待っていた。昨年の6月6日にあった
金星の日面経過も同様だ。天文の世界では,こんなことは当たり前である。