流星群に思う2-しし座流星群編

 昨日紹介した本と同様に流星観測の解説書。こうした本を読んでも,実際には流星の観測はほとんどしなかった。天文愛好家としての一般教養という感じで本を買っていたこともあるし,あまたある天体及び天文現象で,流星よりも好んでいたことが他にあったからだ。
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 15年前のしし座流星群狂想曲の際に出版された本。
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 この本は,実際の観測よりも天文に関する話題を楽しむ傾向があった自分にとって貴重だった。というのは,しし座流星群に関する過去の歴史が数多く紹介されていたからだ。
 しし座流星群の最古の記録が902年であることや,1766年,1799年,1833年,1966年の大出現のことは,昨日紹介した本などで既に知っていたが,1533年におそらく史上最大の出現があったことを初めて知った。
 また,「地球がしし座に向かって突き進んでいる錯覚に陥った」というほどの大出現をした1966年のしし座流星群を偶然に遭遇した人の文章に惹きつけられた。
(前略)ハイウェイを走り出すと,窓の外にそれまで出会ったことのない壮麗な天文現象が待っていた。星たちが雨のように空から流れてくるのである。一つ,二つではない。数百,数千という星が降っているのだ。彼女たちは言葉を失い,空を見上げた。何か信じられないほど珍しい現象を目にしているのだ,とは思った。しかし,それが1966年のしし座流星雨の大出現であることは,そのときは知る由もなかった。(後略)