流星群に思う1-一般編

 毎年この時期に新聞やテレビなどで「ペルセウス座流星群」が話題になるのはすっかり定着した感がある。
 1998年のしし座流星群騒ぎの時は,行きつけの写真屋の主人が開口一番「流れ星がもっと雨のように流れると思っていましたよ。」と言ったのを覚えている。日食や月食と違って,流星群という現象に不確定要素が大きいということを一般の人は知らない。
 今年のペルセウス座流星群は,条件が良かったので,天文について詳しくない人は,流れ星がぴゅんぴゅん飛ぶ様子を思い浮かべたかもしれない。
 我が家には流星関係の本が何冊かある。まず,下の本の表紙の流れ星は,ジャコビニ・チンナー彗星。つまり,「ジャコビニ流星群りゅう座γ流星群」(※)の特集号だ。
※2010年に「りゅう座γ流星群」が正式名称になった。
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 ジャコビニ流星群は,1933年にヨーロッパ,1946年にアメリカで大出現をしたことで知られ,1972年は日本での大出現が期待されたが,1個も流れなかったというひどさだった。
 それから13年後の1985年,日本で夕刻に大出現があったが,極大予定時刻よりもかなり早い時間帯での出現だったので,ごく一部の人たちしか見ることができなかった。
 ジャコビニ流星群の特徴として,流れ星の速さが数ある流星群の中で最も遅いことがある。ジャコビニ流星群の軌道が地球の自転方向を追い掛ける形だからだ。しし座流星群は,流星群の中で最速なのだが,願い事をするならジャコビニ流星群というところだろう。
 
 次いで流星群観測の一般書。これは,1年間にある20ほどの流星群を観測する方法が解説されている。
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