白木から漆塗りへの変化

 屋台が白木から漆塗りになったことで印象がどれだけ変わったか。
 まずは白木の状態。
イメージ 1
 
 続いて漆塗り後。
イメージ 2
 
 螺鈿による蒔絵。題材は天女。最上部に見えるのは螺鈿。その下の3つの穴は,提灯を取り付けるための物。
イメージ 3
 
 錺(かざり)金具。屋台全体で200個ほどついているので,1個1万円としたら計200万円。
イメージ 4
 
 素晴らしい屋台にも1つだけ難点がある。昼間なのに付けられている提灯。
 ここの祭に限らず,昼間なのに飾りとして提灯を付ける町が多い。近年は,そうしたことにも見直しが図られ,昼間には外す町が多い。この町の屋台についての委員会の年配の方々が「提灯がついてこそ屋台」という古い考えでいるので,付けることになってしまった。
 見学に来ていた屋台好きの人たちからは不評で,その後ろ側にある(錺(かざり)金具を隠してしまっているし,提灯のために頭でっかちになって美観を損ねてもいる。
 この地域の屋台は,昔は,二階の柵は,欄干ではなかったが,「欄干が格好いい」ということで,ほとんどの町が欄干付きの屋台になってきた経緯がある。ということは,そうした歴史の流れにも反している。
イメージ 5