「信越高原号」は,前年まで運転されていた電車による臨時の夜行急行「赤倉」のスジを転用していた。
その時は,日曜の乗車だったので,かなり混んでいた記憶があるが,「三等寝台」をした記憶は無い。松本でかなりの客が降り,長野より先の快速時にはがら空きだった。
火打山とその手前に広がる天狗ノ庭。日本で最美の場所の1つだろう。
車両は,12系+20系寝台。12系客車に乗ったのは,この2度だけという貴重な体験だった。駅を出る時に連結器が動く衝撃が伝わることを感じた。子どもの頃の旧客でもそういうことがあった筈だが,その記憶は全く無い。
アルバムの説明にもあるように,月曜日の運転なのでがら空きだった。「信越高原号」は,何年もしない内に運転期間が確かお盆を中心にした短期間になり,やがて消えていった。