急行「ちくま」「くろよん」併結列車

 本ブログに来てくださる方のブログに「急行『ちくま』『くろよん』についていずれ書きます。」と書いた。こういう類は,よほどその気が無いといつの間にか忘れてしまうので,忘れない内に書こうと思う。
 1986(昭和61)年,念願の北アルプス後立山連峰の縦走に出掛けるために初めて夜行列車を利用した。基本の臨時急行「ちくま3号」に「くろよん」が後寄りに併結している編成だ。
 名古屋0時56分発の列車は,立ち乗りの客を乗せて出発した。私も座席に座れなかったので立ち乗りだが,寝ずに立っていたらその日の山歩きに差し支えるので床に座っていた。できることなら身体を横にして寝たい。すると,すぐ横にいた同世代の2人組の会話の内容から,その2人が長野方面に行くことがわかった。この列車「くろよん」は,松本で基本編成から離れて大糸線に入るので,その2人は,基本編成の「ちくま3号」に乗らなければならない。「しめた。この2人を追い出せば横になれる。」ということで,その2人に「ちくま3号」の車両に移らなければならないことを伝えた。
 我々がいる場所は,「くろよん」の先頭部分。言い換えれば「ちくま3号」のすぐ後ろである。つまりすぐ前の車両に移動すればよい。
 しかし,切り離しを前提に考えている編成なので,その間は通行不可になっていた。そこで,次の停車駅で乗り換えることを奨めたが,時刻表を見ると,次の停車駅は,木曽福島で,3時42分発となっている。ということは,3時間半強も横になれないということだ。
 昼間の急行なら名古屋~木曽福島は,2時間強である。したがって,木曽福島には3時過ぎには到着し,そこで長い停車をしていたかもしれない。ただ,その頃には昼間の急行は全廃されていて,持っていた時刻表からはそんな推測はできなかった。昼間の急行の所要時間は,これを書くにあたって古い時刻表から調べたものだ。
 実際問題,木曽福島にいつ着いたかは覚えていないが,2人が去って横になれたことは覚えている。
 なお,この列車に乗った日は木曜日。金曜日だと客がもっと多かっただろう。その点は考慮に入れていた。
 また,この列車は,165系だと思いこんでいたが,ウキペディアで調べてみると167系とのこと。167系は,修学旅行用に作られた電車で,座席が2列側と3列側がある。ひと目見ればわかる筈だが,その記憶も無い。
 下の写真は,その時の山行をまとめたアルバムの1枚目だ。
 夏山を初めて単独で縦走した大満足の山行だった。
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 山行で撮影した中で最も気に入った写真。雲海と滝雲だ。
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