掛川駅西方の踏切3題

 下の踏切を見て気づくことがあるだろうか?
 よく見ると警報機と遮断機が4つある。
 これは,手前に東海道本線,奥に天竜浜名湖鉄道がある。2つの踏切の間は,車が2台程度入ることができ,稀にだがその間で2つの警報機が鳴ることがある。
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 そこから250mほど西方にある,人か自転車のみが通行可能な小さな踏切だ。「富士・はやぶさ」廃止の時は,この踏切の辺りが撮影場所で,警報機と遮断機が無い第4種踏切という記憶があったので撮りに行ったのだが,警報機のみがある第3種どころか,遮断機もある第1種踏切だった。「踏切とまれ」は,第4種の名残だろう。
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 さらに100mほど西方にある踏切は,車がやたらに上下する通行しにくい他は,どうってことないが,踏切名の「利神」とは,この南方100mほどの所にある利神社のことだ。
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 この利神社が日本の歴史に登場する。司馬遼太郎の『坂本竜馬』の中で,追手に追われた坂本竜馬がこの神社の祭の喧繰で追手を振り切るというくだりがあるとのこと。
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 ところで,先に紹介した1つ目と3つ目の踏切は,車でよく通るのだが,困ることがある。
 東海道本線の場合,列車がどの程度まで近づいたら警報機が鳴って遮断機が下りるかは知らないが,東から来た列車が掛川駅に着く前に作動すると思われる。したがって,掛川駅で停車する電車の場合は,3分か4分も待つことがあり,そこに西からの電車がかぶると5分ぐらい待つこともある。