スミレ,キジムシロといった花が少なくなったものの,
アセビや
ムシカリ(オオカメノキ)の花が散見する山道を登って行くと,樹間に真っ白な山が見えて来た。正直なところ,それは夜叉神峠まで待っていてもらいたかったが,夜叉神峠で樹々が解放され,眼前に雪をつけた白峰二山(!)が見えた。と言うのは,
北岳が樹木に遮られて見えていなかったからだ。
しかし,僅かに南へ行くと,期待通りの
白峰三山になった。
夜叉神峠での
白峰三山の出会いは,
北アルプスの徳本峠での
穂高との出会いと双璧をなすものと思っている。しかし,後者は,いまだに果たせないままに終わっている。
ところで,
白峰三山を
北岳・中白峰・
間ノ岳と勘違いしている人がいるようだ。その稜線を歩いていると,中白峰に登るのはなかなか大変なことだが,ここからの眺めとしては全く目立たない存在で,それは,西
農鳥岳についても言える。
また,この4月に主要山岳の標高改定が行われ,3189.3mだった
間ノ岳が3190mになり,
奥穂高岳と肩を並べた。