特急の交換(駅での擦れ違い)

 宇佐美駅に戻ってきて,乗る電車が来るには20分ほど時間があった。すると,伊東方面へのE259系の特急が入って来て停止した。「あれっ? 宇佐美に停車する筈がないのだが?」と思っていると,扉が開かないので,「そうか,運転停車か。」と納得した。見慣れていないので,すぐに反応できないのだ。
 しかし,先を急ぐ特急が意味も無く停車する訳がないので,列車の交換があるだろうと思った。すると,熱海方面行きの列車が入ってきた。こちらも特急で,同様に運転停車をした。しかし,実際問題として,こちらの列車は,停車しなくても行ける筈だ。
 格付けが同じ特急なので,お互い様ということにしてあるのだろうか。ちなみに,次の網代駅では,別の交換形態で行われた。それは,後日に紹介する。
 前置きが長くなってしまったが,この最後尾(先頭車両も)の3文字の意味がわかっている乗客は,何割ぐらいいるだろうか。本来としては,この車両が伊東線に来るのはおかしな話ではある。
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 185系は,普通運用も見込んで造られた車両なので,最近の特急車両からすると,内装がかなり見劣りするのではなかろうか。特急に乗り慣れている人でも,特急料金に「A特急料金」と「B特急料金」があることを知らない人がいるかもしれない。そうした人は,185系が来ると内心がっくりする人もいるだろう。
 しかし,「踊り子」に当初から使われた車両なので,伊東線とは深い縁がある。
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 これらの特急は,10両ぐらいの長編成だが,静岡や浜松周辺で3~6両の短い編成を見慣れてしまっているので,こうした地方線にそんな長編成が来ることに違和感を覚える。しかも,伊東線は,「海岸線沿いを縫って走るような路線なので,長いホームを造ることが大変。」という先入観があるので尚更だ。
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 同行のSさんは,鉄道には詳しくないので,斬新な疑問をぶつけてきた。「わさわざ停まるのなら乗客の乗り降りをさせればよいのではないか。」と言う。
 確かに一理ある。便利になることで集客に役立つだろう。
 しかし,そんなことをしていたら,各駅停車になってしまうかもしれない。
 東海道本線で東京~浜松の急行「東海」が走っていた頃,掛川・袋井・磐田(当時は,掛川~袋井間に愛野が無かった)という同じ程度の駅が連続していた時,すべてに停めていたら各駅停車になってしまうことで,掛川と磐田に停まるのは袋井を通過,袋井に停まるのは掛川と磐田を通過させていたと思った。
 もしかすると,準急「するが」と勘違いしているかもしれないので,ご容赦を。
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