オレンジカード21

 『東海道五拾三次』の絵は,いわゆるデフォルメがされているが,それでもどこを描いたかを推測する人は多いようだ。
 左下の掛川の場合,右に見えるのが秋葉山,その秋葉街道の起点付近にある大池橋と考えられている。ちなみに,私の勤め先は,大池橋から100mほど所にある。大池橋の20mほど東を東経138度線が通っている。
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 左上の舞阪は,浜名湖遠州灘に隣接しているが,水だけでは絵にならないのだろう。
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 右下の池鯉鮒(ちりふ)は,1000年も前に『伊勢物語』の「あづま下り」に登場している。「行く川の蜘蛛出なれば八つ橋を渡せるよりてなん『八橋』と言ひける。この湿地には5月にかきつばたの花が咲き,現在でも名所になっている。「あづま下り」には,「かきつばた」の5文字を頭にした和歌が詠まれている。「からころも きつつなれにし つましはあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」
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