大井川鐡道2-急行「かわね路」

 C11190に牽引された3両編成の最後尾には「かわね路」と書かれた丸形の板が付けられている。電気機関車ならば先頭にも同様の物が付けられているであろうし,電車ならば先頭と最後尾に付けられいることがある。
 私個人としては,それがたとえ「普通」であっても,なにも無いよりは格段にいい物だと思っている。実際に大井川鐡道で走っている電車にはそれがある。
 ところで,「かわね路」の「かわね」とは,大井川筋の地名の「川根」から来ている。現在は「川根本町」という自治体が残るだけになってしまったが,以前には,川根町,中川根町本川根町という具合に,川根の三段活用のように3つに分かれていた。ちなみに,掛川には「原谷小」「原田小」「原泉小」という3つの小学校があり,これは原の三段活用だったが,原泉小は,別の学校に統合されて廃校になってしまった。
 それはさておき,この列車は,「急行」ということで,新金谷と千頭を停車駅は僅か1つで1時間13分で結んでいる。しかし,各駅停車の電車は,1時間8分で結んでいる。
 「急行」の正式な定義があるかどうかは知らないが,停まらない駅があれば急行となり得るのか? 大井川鐡道で電車と汽車が走る様子を見比べれば,速度の違いは歴然である。急行「かわね路」は,各駅停車でないようにして精一杯速くしているから急行という格付けが許されるのか? 大井川鐡道の時刻表を初めて見た20年以上も前からの疑問だ。
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