平らな尾根が続いたが,道は,かなり屈曲していた。
1324m峰の先の鞍部。
「○○ノ頭」という地名は,峰につけられているものが多いが,ここは,まさに沢の源頭だった。
大げさとも思える道標があるのは,7年前の道迷いによる遭難の教訓だろう。
寸又峡温泉から登ってきた5人組が,下る際にこの写真の奥にある分岐で右折しなければいけないのに,写真の手前方面へ直進してしまったからだ。
道が違うことを認識した5人組は,この場所の1分30秒ほど手前にある南への道へ迷い込んだようで,その分岐には,「入るな」という主旨のテープが張られていた。
沢口山に来たのは,18年5か月振り。他の登山者がいると思ったら誰もいなかった。
朝日岳が眼の前にあった。
安倍山系方面の山としては,山伏,八紘嶺,十枚山,天津山などがわかった。