漆塗りの技法7-金箔

 漆塗りをよりきらびやかにする物として金箔がある。
 NHKの『プロジェクトX』で慈照寺金閣の天井の金箔貼りが紹介され,かなりの反響を呼んだことがあった。本ブログでも何度か紹介している塩尻市木曽平沢地区の漆職人たちも金閣の修理に携わっている。
 まずは,屋台の軒下部分にある物。ここに金箔があるので,屋台にめりはりがつくという典型。障子の1本1本の組子にもすべて金箔が入っているので,障子だけでもかなり見応えがある。
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 車輪の周り(羽板-はいた)の接続部分と後光(ごこう-自転車のスポーク部分)に金箔が入っている。
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 羽板の接続部分に金箔が少なく,後光には金箔が入っていないので,地味な印象。
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 車輪の中心にも金箔が使われている場合がある。写真を貼って気がついたのだが,車輪を車軸に留めるための栓にも漆仕上げで金箔が貼られている。
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 漆塗りの価格は,屋台の大きさや技法の種類にもよるが.だいたい1000万~1500万ぐらい。車輪だけだと,両輪で250万~300万ぐらい。