隈なく乗る8-1

 職場の「外出は,20時まで。」が「飲食を伴う外出が20時まで。」に緩和されたので,青春18きっぷの旅をしてきた。

 しかし,首都圏の緊急事態宣言が解除されていない20日だったので,首都圏はもちろん,愛知県や関西圏もやめにした。

 新幹線や東名高速道路で旅をする人でも「静岡県は長い。」と言う。青春18きっぷの人なら猶更だが,それを体験したいと思った。しかし,熱海~新所原あるいは新所原~熱海だけでは芸が無いので,あることを付加することにした。

 まず行ったのは,富士からの身延線山梨県に1駅入った十島駅で折り返した。時刻表を見ると上りも下りも8時34分発だが,乗って来た下りは,8時31分に着くうえに島式ホームなので,かなりの余裕があると思った。

 ところで,山梨県に1駅分入ったのは,静岡県内の線路を乗り尽くすという意味である。

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 富士駅に戻ってきた。

 身延線は,富士駅から現在では西へ進んでいるが,かつては東へ進んでいた。左に見えるのがかつての身延線ホームだろう。とは言っても,そのホームの西寄りの部分が現在の身延線ホームになっている。

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 沼津まで乗って,御殿場線に乗り換えた。神奈川県に1駅入った谷峨駅でも上りと下りのいずれもが10時49分発である。しかし,この駅では乗り換えができないことがわかっていた。と言うのは,構内踏切を渡る対面式のホームで,写真のように,黄色と黒の棒で遮断される状態になるからだ。

 ということで,松田駅まで行く予定だった。

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 御殿場線は,丹那トンネルができるまでの東海道本線で,かつての複線を物語るトンネルが傍らに残されている。

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 谷峨駅の1つ先の山北駅まで来ると,見たいものを思い出し,ここで下りることにした。

 かつての東海道本線時代には,ここに機関区があり,それを感じさせる広さがある。

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 御殿場方面を振り返り見たら,左の下り線と右の上り線の両側に出発信号機があることがわかった。機関区が無くなったとは言え,拠点駅と言ったら大袈裟だが,いざとなったらここで折り返すことができるようにしてあるのだろう。

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