丹那断層1

 函南原生林の帰りに大学4年以来の場所に行った。
 行き先は,函南町にある丹那盆地の一角にある火雷神社
 右上の標識にある「GEO」とは,ここが伊豆ジオパークの重要な場所の1つであることを示している。
 1930年11月26日,この地を震度6の烈震が襲った。北伊豆地震である。
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 ちょっとわかりにくいが,地震前は,鳥居がこの写真の中央にあった。右下に鳥居の折れた柱の根元があり,手前中央にある苔むした細長い石は,落ちた鳥居の横木(石だが)である。偶然にもこの鳥居と奥にある石段との間で断層が横ずれを起こし,鳥居と石段がお互いに右へ動いた。
 ところで,神社に掲出されている白い縦長の物は,この日の2枚目と同じ。2日続けて同じ物を見るとは思わなかった。
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 この断層は,「丹那断層」と呼ばれ,50万年前から活動し,1度の横ずれは,最大3mほどらしいが,700~1000年の周期で活動している。
 断層は,東海道本線丹那トンネルとぼ直交する形で横切っていて,その建設中に断層が動いたので,トンネルが2.5mずれたとのこと。
 そのずれを修正するために,丹那トンネルでは微妙に斜めになっている箇所があるとのことだが,最前部に乗って何度か見たが,さっぱりわからない。