下にある反則は,手を読んでいる最中にあった変化の一場面が刻まれ,それをついやってしまったと推測され,素人のうっかりとは奥の深さが違う。
青野九段とプロ入り(四段昇段)が同時の淡路仁成九段は,反則負けを6度やっていて「反則王」の異名がある。6度の内訳は,二歩が3度,二手指しが2度,駒の動き間違いが1度である。
その淡路九段が将棋会館に居合わせた時に,ある対局で二歩の反則があり,淡路九段は,すぐさま対局室に向かい,「おう,〇〇君もやったか!」と喜んだそうだ(笑)
記事の左下にある羽生竜王も一手詰めを見逃すという失態を演じたことがあった。
しかし,その一手詰めの形が複雑だったので,考慮時間が少なくて秒を読まれる中で他の筋を読んでいてうっかりしてしまったのだろう。