おんすしとこほうらい172-時価

 店内に掲げられているお品書きだ。値段の欄が無い物を頼んだが,手違いでこれが届いてしまったとのこと。もっとも,主人の「お任せ」が基本のような店なので,これを見て注文する人はいないのが現実である。
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 また,値段は,入れようがないという。例えば,まぐろと言っても部位によって値段が様々であるし,季節によっても値段が変動する。仕込んでからの日数で味が変わり,それが値段に影響することもあるだろう。ということで,いわゆる「時価」というものが発生する。
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 みる貝や赤貝では,1個の仕入れ値が3000円にもなる物がある。それから寿司何個分がとれるかわからないが,仮に1個分が2000円となったとしたら,それが書けるだろうか。
 下の写真は,赤むつのすなずりの部分で,他の部分の何倍もの値段がするそうだ。
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 また,店が接待に使われることもあり,そうした場合に値段が書かれているのはよくないそうだ。