行きは「しなの」,帰りは各駅停車

 1991(平成3)8月に北アルプスで唯一登っていなかった3000m峰の南岳に行った。
 1日目に横尾という所まで入る必要があるので,行きは特急「しなの」に乗った。写真では先頭のパノラマグリーン車(クロ)が写っているが,乗ったのはいつもの通りの自由席(モハ)である。
 名古屋までを各駅停車で行くと,名古屋~松本の特急料金は2060円,しかし,豊橋~名古屋で新幹線(930円)に乗ると,特急乗り継ぎの特典で名古屋~松本の特急料金が半額の1030円になる。つまり100円得になる。
 松本から松本電鉄上高地線に乗ったのは,3年振り。松本から僅か500mの所に西松本があり,観光客が「ええ? もう駅なの?」とざわめくのがいつもの風景で,それが楽しみである。
 つい先日,熊本電鉄で全国唯一残っていた東急の「青がえる」の車両が現役を引退したが,それと同じ型の車両だ。
 ちなみに,松本電鉄上高地線は,元々は島々までだったが,1983(昭和58)年に土砂崩れで普通になり,その1つ手前の新島々で折り返し運転をしていた。その2年後に新島々~島々は,正式に廃止された。
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 帰りは,その2日後。
 上高地からの始発バスは,整理券の必要も無く空いていて,車掌さんが車窓の風景をいろいろ説明してくれて退屈しなかった。
 右上の写真に写っているのは焼岳。登ったのはこの23年後。つまり一昨年だ。
 時間があるので,松本からは5年振りに各駅停車にした。山行記には「いつもは特急列車で通過してしまうので,景色をゆっくり見ることができて良かった。」と書かれている。
 右下の写真にあるのがその電車で,中央西線には一部167系も走っていたが,165系だろう。
 この時に車掌さんに寝覚の床の場所を聞いたら「後で教えます。」との返事。そして,何と車内放送で説明してくれた。それは,特急「しなの」で聴くものと同じだった。つまり,この車掌さんは,特急「しなの」での経験があるということだ。
 この電車は,おそらく中津川までで,そこからは113系だっただろう。
 金山に着く直前に東海道本線への乗り換えの案内があったが,金山でそれができるということを全く考えていなかったので,時刻表で調べたものの間に合わず,名古屋まで行ってしまい,名古屋での待ち合わせ時間も含めて30分ぐらいの損をした。
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 この時は,青春18きっぷを使用していなかったので,松本~掛川で5150円掛かった。この約1か月前には行きに掛川~茅野(4220円),帰りに小淵沢掛川(3500円)も各駅停車で乗っているので,それも青春18きっぷ(11300円)を使用していれば,残り2枚を使わなくても元は取れたことになる。