幻の流星群2題

 先週の新聞に「ほうおう座流星群」が58年ぶりに観測されたことが載っていた。
 この流星群は,30年以上前から「南極観測船『宗谷』で見られた幻の流星群」として知られていた。1956年の出現は,「1時間に300個」ということなので,1分に5個ということになるが,それでも「流星雨」という印象を抱いたらしい。
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 日本で話題に上った流星群と言うと「ジャコビニ流星群(りゅう座γ流星群)」がある。これも日本中が狂想曲になった1972年には日本においては「幻の流星群」であった。下の新聞記事は,その流星群が1933年にヨーロッパで大出現した時に見た人物の体験談を紹介した物だ。
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 以上2つの流星群は,毎年同じような数が流れる「定常型流星群」と違い,何年に一度かの大出現をする「突発型流星群」である。2000年前後に話題を提供した「しし座流星群」は,定常と突発の両面を持った物だが,33年ぐらい毎に大出現をし,100年に一度ぐらいは一晩に何十万個とい超大出現をする。
 そろそろ出現が始まる「ふたご座流星群」は,定常型の代表格だが,その軌道の特異性から,出現するのは現在を挟んだ300年ぐらいだそうだ。