霧ヶ峰の銀座-蝶々深山

 「蝶々深山」とは面白い名だ。前日に紹介した物見石よりもさらに「銀座」を感じさせる場所だ。
 ニッコウキスゲの花が辺りを黄色に染めていた頃,この山の登りで小学生や中学生が「まだ登るのお?」と悲鳴(ほとでもないが)を上げている場面を何度も見た。
 登りは,確かに辛いが,周りを見れば花だらけ。引率の先生が「こんな花ばかりの素晴らしい所は,日本になかなか無い。」ということを事前に言ってあっただろうか? おそらく言ってないばかりに,ただ歩くだけのことになってしまったのだろう。今からでも遅くはない。」「素晴らしい所に来ているんだよ。それを見てゆっくり登ればいいんだよ。」と言えば,心の持ち方が違うものになったと思う。
 実際のところはわからないが,物見石と蝶々深山にいた団体から歓声が聞こえてきたので安心したが,これでニッコウキスゲがあれば文句無しなのだが。
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