戦前には祭を題材にした絵葉書が作られ,それがほとんどを占めていると思われ,それらの大半は見たことがあったので,過度の期待はしていなかったが,新発見があった。
3年に一度の大祭には,下のような大きな獅子を出す町がある。
この獅子の後ろにいる屋台の二階には,だし飾りが載せられていない。
「獅子が青年の背中に付けている花笠の牡丹に惹かれて屋台の二階から飛び出した。」という筋立てだからだ。
今回の写真展でこの町の屋台の二階にだし飾りが載せられている戦前の写真を見つけた。ということは,先に紹介した話は,後付けの理由ということになる。
それはともかく,この屋台の前を獅子が悠然と進む様は,実に絵になっているもので,2年後の祭までそれが見られないのは寂しいことだ。